こんにちは。堺市北区新築注文住宅、リフォーム・リノベーションを行っている工務店、NISHIKI HOMEのハルです。

先日、減築リフォーム・フルリノベーションの完成見学会を開催させていただきました。
2階建ての家を平屋にする、という大規模な工事でした。

近隣の方々にはご迷惑をおかけしました。
ご協力感謝いたします。

また、見学会はコロナ感染対策として、完全予約制にさせていただきました。
直接来られた方々には、入場をお断りさせていただくことになってしまったこと、大変申し訳なく思います。

今日は、ビフォーアフターを写真でお届けしようと思います。

平屋への減築リフォーム

今回の減築工事を希望されたO様から頂いたご要望は、「2階が不要だし、耐震性が気になる」ということ、「孫が来たくなるような住まいにしたい」ということでした。

築約50年のお家ということで、やはり耐震性は気になるところです。

2階・屋根解体工事

2階建ての家を平屋にするということで、2階をまるごと取らないといけません。

2階を解体している内側に張っていたボード、外壁を取り除いた状態です。

続いて、屋根も解体していきます。

瓦と瓦の下に載っていた土を取った状態です。

写真にはありませんが、瓦の屋根には土がたくさん載っています。
瓦の屋根は、瓦の重み+土の重みで、かなりの重量(負荷)が家にかかっています。耐震性を考えると、あまりおすすめはできない屋根です。

2階部分の柱や梁を取っているところと、取った後の写真です。
横積みされている木材(左の写真)が、取った柱や梁です。2階がなくなり、平屋の屋根を作っていくことになります。

平屋の屋根工事

新しい屋根をつくっていきます。

束を立てて、母屋と呼ばれる木を入れた状態です。この上に垂木と呼ばれる木をとめて、野地板という屋根の下地を張っていきます。

屋根の仕上げ材を貼り終えた状態。これで屋根が完成です。

1階リフォーム・リノベーション工事

1階の工事です。

1階です。
天井に張っている板や、壁に張っている板、また床材などは全て撤去した状態です。

ここから、新たに柱を入れたり、梁を入れたり、補強の金物を取り付けたり、構造用合板を張ったり…耐震のための補強工事も行いました。

見えなくなるところ、隠れてしまうところというのは軽視しがちですが、断熱、また湿気対策も施しながら作業を進めていきます。

高さを決め木下地を組み合板を張ります。
合板を張る前に、断熱材を入れています。断熱性の高い断熱材を使用しています。

天井や壁に入れている断熱材は、サーモウールという高性能の断熱材です。
羊の毛を使用した、ふわっふわの断熱材で、断熱性能はもちろん、さまざまな効果があります。この断熱材を、隙間なく入れていきます。

そして、石膏ボードを張っていきます。
ここまで来ると工事も大詰めです。

トイレは開き戸(ドア)、それ以外の建具は上吊りの引き戸にさせていただきました。

上吊りのメリットとしては、床に敷居(レール)を取り付ける必要がない、ということです。
そうすることで、床の段差がなくなりフラットな床にすることができます。

ボードを全部張り終えたら、後はクロス工事と床材の工事です。

2階建て減築平屋リフォーム・リノベーション工事完了

ここからは、アフターの写真をご覧ください。

玄関です。ニッチを2か所つくりました。クロスはお客様が選ばれたのですが、優しい色使いで素敵です。

廊下とトイレです。
敷居を使用していないので、床の段差がありません。
トイレは、お客様が思い入れのあるものだということで、再利用させていただきました。

リビングです。元々は和室だったのですが、間仕切り壁を取り除いて１つの広い空間にしました。

キッチン、ダイニングです。リビングとつながっています。
レンガ調のクロスを貼っているところは、収納スペースになっています。
以前にもあった勝手口を今回も設けました。キッチンのすぐそばなので、ゴミ出しもしやすいですね。

ひとつの空間になったことで、ゆったりとした広いLDKになりました。
また、真ん中の収納スペースの奥は通路になっており、回遊動線になっています。奥になる洗面所、パントリーにも行きやすく、風の通り道にもなります。

元々は断熱材が入っていないお家だったので、断熱性能もグッと上がりました。見学会のときはまだ空調設備が付いていなかったので、当社にある暖房器具を使用させていただいたのですが、それ1台で充分暖かかったです。
また、リビングの窓から入る太陽光が、とても心地よかったです。

フルリノベーションで、外壁も新しくなり、見た目は新築のようになりました。

大切なお家の工事を当社に託してくださったO様、本当にありがとうございました。
今後とももよろしくお願いいたします。